同じデザインで作る結婚指輪でも、素材が変われば全く別のものに見えます。
長い間、身につけるつもりで購入するのですから、素材には、デザインと同じくらいこだわりたいものです。
素材は、プラチナ、ゴールド(金)系統の貴金属の6種類、限定すれば今、人気の3種類から選ぶと間違いないです。
金属アレルギーのある人は、その旨、お店に伝え、配慮してもらいましょう。
プラチナは、希少性の高さで人気一番
地球上の金属の中で、プラチナの産出量はゴールドの3分の1。
稀少性が高さも結婚指輪の中で一番です。
変色しないので、ありのままの白い輝きが特に女性の人気の高い理由でもあります。
純プラチナ(Pt1000)は柔らかく、貴金属のパラジウムやルテニウム(またはコバルト、イリジウム)などを加え、加工しやすさと硬さ、粘り強さを出します。
Pt950だと「全体の95%はプラチナ」という意味になります。
金属アレルギーを引き起こしにくい素材ですが、パラジウムはアレルギー源になる可能性もあり、注意が必要です。
ホワイトゴールドは、金素地を加工し白い風合いに
純金(K24)は柔らかいので貴金属を加えます。
その加え方によってホワイト、ピンク、イエローの輝きが入るのですが、ホワイトの場合、加えるのはパラジウムに加え、銀、ニッケルなどです。
プラチナのような色合いになりますが、金色が残るためプラチナより耐久性の高いロジウムでコーティングするのが普通です。
プラチナを加えてコーティングなしに白くする技術もあります。
18金(K24)だとプラチナよりも軽い上に強度もあり、同じ価格でデザインを豪華にしたい場合に重宝されます。
経年劣化でコーティングがはがれそうな場合は、再度、ロジウムでコーティングすれば補修できます。
パラジウム、ニッケルは、金属アレルギーを引き起こす場合もあり、注意が必要です。
ピンクゴールドは、ここ数年のトレンド色
ここ数年の結婚指輪のトレンドがピンクです。
特に女性の人気は高く、これは日本人女性の肌の色にも似合うなどが理由です。
ここまでの3つが人気ベスト3です。
純金(K24)に銅や銀などを混ぜるのですが、銅次第で色味が微妙に変わります。
強度の高い点は丈夫さにつながりますが、加工のしにくさにもなります。
銅や銀は温泉成分で変色しやすい性質があり、日常の手入れが欠かせません。
変色した場合はジュエルクリーナーがあります。
銅のアレルギーのある人は注意しましょう。
イエローゴールドはカジュアルさが高い
ホワイト、ピンクに比べ、カジュアルさが高いのがイエローです。
純金(K24)に銀、銅を混ぜて加工します。
日本人の肌にもなじみやすい色として人気があります。
ラチナと同じくらいの硬度があり、変色もしにくいのですが、華やかさや明るさは変わりません。
銅のアレルギーのある人は注意が要ります。
チタン、パラジウムも人気です
このほか、プラチナのような白銀色のパラジウムや、アレルギーの心配の少ないチタンも結婚指輪に使われます。
パラジウムは、プラチナよりも軽く、金の加工にも使われる貴金属です。
傷や変色にも強いのが特徴です。
一方、金属アレルギーを起こしやすいので敏感肌の人には向きません。
チタンは強度があり、変色に強く、アレルギーも引き起こしにくい性質の貴金属です。
敏感肌の人にはぴったりです。
デザインと素材についてある程度のイメージが固まってくれば、お店に行っていろいろと聞いてみましょう。
その時のポイントを次ページで。